〔泡盛〕52.寒露の渡り 35度 100ml

製造者 株式会社宮の華 沖縄県宮古島市伊良部字仲地158-1 琉球泡盛 古酒 原材料名 米こうじ(国産米) アルコール分 35度 内容量 100ml (以上、ラベルより転記) 宮の華さんの泡盛は、昨日までに以下の物をいただいております。 〔泡盛〕3.宮の華 30度 100ml(2回目はこちら) 〔泡盛〕50.宮の華 宮古島まもる君 30度 100ml 〔泡盛〕51.豊見親 30度 100ml 今日いただくこの泡盛は、“寒露の渡り”だってさ。 “サシバがつないだ国産米の琉球泡盛”とありますね。 サシバってのは、義歯(差し歯)。 なわけあるかい! (はいはい。) サシバは、猛禽類に属する鳥のこと。 なんでもそのサシバ、越冬地である東南アジアへ向かうために、秋になると宮古島を中継地として飛来して来るんだってさ。 そのサシバの群れが飛来する様子を「寒露の渡り」と言うらしい。 そのサシバの繁殖地の一つに、栃木県芳賀郡市貝町があるのだとか。 それ故に、サシバの繁殖地と飛来地(中継地)という縁で、市貝町産の米を使って造ったのが、この「寒露の渡り」なのだそうですよ。 ですから、この「寒露の渡り」は、 国産米100%使用。 泡盛は通常、タイ米(インディカ米)を用いて製造されます。 しかし「一般的に泡盛に使用する米の主流がタイ米というだけで、タイ米ではなくても大丈夫です。国産米や、島米(しまご…

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〔泡盛〕51.豊見親 30度 100ml

製造者 株式会社宮の華 沖縄県宮古島市伊良部字仲地158-1 琉球泡盛 古酒 原材料名 米こうじ(タイ産米) アルコール分 30度 内容量 100ml (以上、ラベルより転記) 宮古島の隣にある、 伊良部島に蔵を置く宮の華さん。 その泡盛は、これまでに以下の物をいただいております。 〔泡盛〕3.宮の華 30度 100ml(2回目はこちら) 〔泡盛〕50.宮の華 宮古島まもる君 30度 100ml 今日いただくのは、 “豊見親(とぅゆみゃ)” 豊見親は、宮古島でかつて使われていた、有力者(支配階層)に対する尊称。 「豊見は響動(とよ)むの当て字で鳴り響く、よく知られたの意であり、親は文字通り尊称である。」(※1)とのこと。 最も有名な豊見親は、おそらく“仲宗根豊見親”でしょう。 仲宗根豊見親に関しては、昨年末に宮古島を徘徊した際の報告記事にて紹介しておりますので、そちらをご参照下さい。 この豊見親は、“古酒(クース)”なんだってさ。 古酒を名乗るには、3年以上貯蔵させた泡盛100%でなければなりません(詳しくは、上記“古酒(クース)”のリンク先をご参照下さい)。 泡盛は、貯蔵年数を重ねれば重ねるほど上等なものと言われております。 それ故、古酒を名乗るにもかかわらず貯蔵年数の表示がないということは、最低条件である3年間貯蔵させた泡盛であろうと推察いたします。 それではいただきましょう。 …

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〔泡盛〕50.宮の華 宮古島まもる君 30度 100ml

【製造者】株式会社宮の華 沖縄県宮古島市伊良部字仲地158-1 琉球泡盛 【原材料名】米こうじ(タイ産米) 【アルコール分】30度 【内容量】100ml (以上、ラベルより転記) 昨日に引き続き、今日も宮の華。 昨日までにこんな感じでいただいております。 〔泡盛〕3.宮の華 30度 100ml (2回目はこちら) 今日いただくのは、 “宮古島まもる君”ラベルの宮の華。 宮古島まもる君は、宮古島の交通安全のために設置された警察官の人形。 なんでも兄弟姉妹が20人もいて、島内各地に置かれているんだってさ。 去年末に私が宮古島へ行った際に出会ったのは、“ひとし君”。 鈴木その子さんもびっくりの美白でした。 一方でこの宮の華。 品質表示は昨日いただいた宮の華と同一。 ということは、同じ中身なのでしょうか? いただきましょう。 まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。 上立ち香は、鼻を近づけると華やかな香りをかすかに感じる程度。 含むとそれが口の中でふんわりと広がります。 一口めで苦みを感じました。ちょっと強めです。 それにちょいピリちょいスー。 米の風味はふんわりで厚み少し。 黒麹の香ばしさもあって少し鋭いみたいです。 甘みはほんのり。 クセや重さはなし。 キレはまあまあ、苦みだけが残るみたいです。 次に、今日はロックで試してみまし…

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〔泡盛〕49.多良川 30度 100ml

製造者 株式会社多良川 沖縄県宮古島市城辺字砂川85 琉球泡盛 原材料名・米こうじ(タイ産米) アルコール分・30度 内容量・100ml (以上、ラベルより転記) 今日は、宮古島産の泡盛“多良川(たらがわ)”をいただきます。 蔵を置く場所は、 宮古島市の“城辺(字)砂川”。 “城辺”は“ぐすくべ”、 “砂川”は“うるか”って読むんだってさ。 その“城辺(字)砂川”に蔵を置く多良川さんについて、文献には以下の記述がございました。 「 宮古島城辺町には豊富な地下水が脈々と流れている。その地下の川の名を多良川といい、その名を採って付けたのがこの酒だ。」(※1) 宮古島を徘徊した際の記事でも紹介いたしましたが、 宮古島では地上ではなく、地下に川が流れているのだとか。 その理由は宮古島特有の地質に起因しているとのことでした。 「宮古島は地質的に水を透しやすい石灰岩で覆われた島であるが、その石灰岩の下には、きわめて水を透し難い島尻層群と呼ばれる泥岩と砂岩からなる地層がある。したがって、宮古島に降る雨は石灰岩は容易に透下していくのだが、その下の島尻層群にいく手をさえぎられ、石灰岩の孔隙(こうげき:小さな穴やすき間)に溜まるという仕組みになっている。」(※2) 「地上に降った雨は、石灰岩を透過するが、泥岩にさえぎられ、石灰岩の穴ぼこの中を移動する。地下ダムは、このようにしてできる地下水流の下流域に止水壁を設け、地下水を貯水する…

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〔泡盛〕48.酒人 BIG CUP 12度 300ml

製造者 新里酒造株式会社 本社 沖縄県沖縄市古謝3-22-8 工場 沖縄県うるま市州崎12-17 琉球泡盛 原材料・米こうじ(タイ産米) 内容量・300ml アルコール分・12度 (以上、ラベルより転記) 弘化三(1846年)年創業。 現存する泡盛の蔵元では最古という、新里(しんざと)酒造さん。 そのことについて、文献には以下の記述がありました。 「琉球王朝時代の首里三箇の赤田の地で1846年に創業。現存する酒造所でもっとも古い酒造所である。現在は本島中部の沖縄市で操業。沖縄市には泡盛酒造所がなかったことから、市より招き入れられた。」(※1) “首里三箇”とありますが、これは、琉球王府によって泡盛製造を特別に許可されていた蔵元があった場所なのだとか。 「 御用酒の製造にはある特定の人たちに行わせていたと考えられるが、いつの頃からか首里の三箇(さんか)が本場となっていた。十八~十九世紀には泡盛造りは沖縄本島の首里三箇に限られることになる。三箇とは赤田、崎山、鳥堀の三つのムラのことで、その他の地域では泡盛造りは禁止された。つまり、首里王府は泡盛をその統制下に置き管理しようとしたのである。」(※2) 琉球王府が沖縄を支配していた時代には、泡盛は一部の限られた特権階級の人たちだけが飲めるものでした。 一方で庶民は、芋焼酎(芋酒:イムゲー)を飲んでいたのだそうです。 新里酒造さんは、琉球王府から泡盛製造を許可されていた蔵元に由来する、由…

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