製造者 柳田酒造合名会社
宮崎県都城市早鈴町十四街区四号
品目 本格焼酎
原材料名 麦(国産)麦麹
アルコール分 25度
内容量 200ml
(以上、ラベルより転記)
柳田酒造さんの焼酎は、昨日までに以下のものをいただいております。
《焼酎》283.夏の赤鹿毛(なつのあかかげ) 20度 200ml
《焼酎》289.青鹿毛 25度 200ml(柳田酒造飲み比べセット)
昨日にひきつづき、今日も、
“柳田酒造飲み比べセット”の中から。
今日いただくのは、
“駒(こま)”
青鹿毛と同じく、麦麹使用の麦焼酎(大分麦焼酎方式)。
文献には、以下の記載がありました。
「 都城は地理的にも鹿児島に近く、「焼酎といえばいも焼酎」という土地柄。うちも、いも焼酎を造っていました。でも、父が麦焼酎「駒」を造ったのち、いも焼酎から麦焼酎専業に転換しました。いも焼酎は、地元の大手メーカーに市場をおさえられていて太刀打ちできなかった。「駒」は売れました。兄と姉と私。それぞれ進学させてくれた親に感謝しています。」(※1)
「父の「駒」が減圧、それに対して、「青鹿毛」は常圧、そして中間が「赤鹿毛」。これで個性の異なる三種類の商品ラインが揃いました。」(※2)
4代目(父上)が芋焼酎の製造をやめたのは昭和56(1981)年とのこと。
「駒」は、それ以前に4代目によって世に送り込まれた、減圧蒸留の麦焼酎なのでしょう。
いいちこ、二階堂など、麦麹を使用し減圧蒸留で作られた大分麦焼酎の販売が展開されるようになった契機は昭和54(1979)年から始まった平松守彦大分県知事の“一村一品運動”。
大分県とは隣県である宮崎県産の「駒」も、きっとその勢いに追随し、販路を拡大していったのでしょうね。
QRコードがありました。
それではいただきましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
香りはほとんどなし、ごくかすかに穀物香。
やっぱりスースーのピリピリ!、けっこうきつい。
香ばしさはなく、麦の風味はほんのりかすか、というかスーピリに負けています。
重さやクセはまったくなし。
割る前に、
ロックで試してみました。
華やかな香りがふわりと立ちました。
口当たりトロリ。
ちょいスーちょいピリ、苦みは感じるが弱め。
穀物の風味を感じるものの、米のようで、かつ厚みを少し感じます。
重さやクセは全く出ていません。
水割り。
香りは引きました。
口当たりさっぱりであることがよくわかります。
麦の風味はふんわりながらも、スーピリ消えたせいかわかりやすい。
甘みがあって、弱めながらもよくわかります。
やはり重さやクセはなし。
最後に、お湯割りにしてみましたよ。
これも華やかな香りが出ます。
ちょいスーですが、ピリなく苦みもなし。
これも穀物の風味をふんわりと感じますが、ロックと同じで米っぽいね。
甘みは水割りほどではないものの、少しわかります。
重さやクセはこれもなし。
重さやクセが全くないけれど、香りや米っぽい麦の風味を感じることができる、おいしい麦焼酎でした。
減圧蒸留ですから、重さやクセが全くなくて飲みやすいと思います。
米っぽい風味であるが故に、麦焼酎だと言われないと米焼酎だと思ってしまう恐れありでしょう。
水割りやお湯割りと、割ったほうが風味が映えておいしいと思いました。
その「駒」と合わせた今日のエサはこちら。
なす。
焼かなすのごま酢あえ中華風。
ごま油とすりごまとの双方を使用して、
ごまの風味満載でごまかしました。
ジャガイモを食べたかったので、
いつものさば缶と合わせて、
赤味噌炒め。
ジャガイモに歯ごたえが残る程度に炒めたが故に、シャキシャキ感がいい感じ。
赤味噌とさば缶のうまみとが合いました。
ごちそうさまでした。
(※1)柳田正『減圧蒸留、常圧蒸留、中圧蒸留 蒸留機をいじって蒸留を知る』p.18(金羊社発行『焼酎楽園 Vol.34』p.18-20中 2010.6 星雲社)
(※2)(※1)p.18-19
この記事へのコメント
夏炉冬扇
hana2025
それぞれの個性が際立つ、4兄弟!柳田酒造飲み比べセット。
水割りやお湯割りと、割ったほうが風味が高まるとあり、これからの季節に頂きたくなりました。ジャガイモのシャキシャキ炒めは、美味しいですね。
指のささくれにはハンドクリームを♪
てんてん
HOTCOOL
Boss365
「駒(こま)」動きある馬さん?いい書体です。『「駒」が減圧』なる程で、減圧・常圧・中圧蒸留があるのですね。また『・・・重さやクセが全くなくて飲みやすいと思います。』は、入門編に良さそうです!?(=^・ェ・^=)
ぼん
ma2ma2
さる1号
焼かなすごま酢あえ、美味しそうだなぁ^^
skekhtehuacso
skekhtehuacso
台所仕事を毎日しなければならないので、指のささくれは、一冬越えるまでは我慢します。
skekhtehuacso
下手なものを飲んで嫌いになるよりもはるかにまし。
skekhtehuacso