製造者 柳田酒造合名会社
宮崎県都城市早鈴町十四街区四号
品目 本格焼酎
原材料名 麦(国産)麦麹
アルコール分 25度
内容量 200ml
(以上、ラベルより転記)
都城の街中に蔵を置く柳田酒造さん。
今日いただくこの焼酎は、
“柳田酒造飲み比べセット”の中の一本です。
今年の7月に、都城を徘徊したワタクシ。
この“柳田酒造飲み比べセット”を入手することは、この徘徊での一番の目的でした。
ですがどこを当たっても、出会うことが叶わず。
最終日に“道の駅 都城”の焼酎バーカウンターで店員さんにそのことを話したら、
「柳田酒造さんは特約店にしか販売していない。」
「ここでも柳田酒造さんの焼酎は飲めるけれど、これは特約店から買ってきたもので、販売はしていない。」
と言われてしまい、万事休す。
しかもオイラ、前日(日曜日)に西都城駅からホテルへ向かう際、その特約店たる酒屋の前を通っていたのでした。
でも日曜日は定休日だったらしく、シャッターが下りていて、訪問できず。
「次に都城へ行く機会は、いつになるだろうか?」
「飲み比べセットを入手するためだけに都城を訪問するってのもいかがなものか。」
「放っておいたら、販売されなくなってしまうかもしれない。」
そう思って、通販で入手しちゃいましたとさ。
柳田酒造さんの焼酎は、かつて以下のものをいただいております。
《焼酎》283.夏の赤鹿毛(なつのあかかげ) 20度 200ml
今日いただくのは、
“青鹿毛(あおかげ)”。
この青鹿毛、
「常圧蒸留で、三年間仕次ぎ貯蔵した麦焼酎。平成二〇(2008)年発売。麦が持つ力を最大限引き出すよう考えて造られている。」(※1)
「常圧蒸留、3年貯蔵で麦の香ばしさと甘さが濃厚! とても余韻が長い通好みの一本。」(※2)
(※1)で出てきた“仕次ぎ”ってのは、泡盛で古酒を貯蔵する際に使われる方法ですね。
「いくつかのかめ(甕)を用意して、年代順に酒を貯蔵する方法である。
(中略)
親酒はくみ出したり、自然に蒸発したりして目減りする。これに新しい酒を注いだら、もっとも良い親酒でもだいなしになるといわれる。そこで、二番手、三番手の酒を用意しておく。最も古い親酒をくみ出したら、これに次ぐ古い二番手の酒から補い、次に二番手の酒には三番手からと、順につぎ足しをおこなっていく方法である。こうすることにより、親酒の古酒としての風味をそこなわないで、数百年にわたりたくわえておくことができるというのである。」(※3)
柳田酒造さんがこのやり方どおりの仕次ぎをなさっているかどうかはわかりません。
“仕次ぎ”と言えば、一般的にはこういう意味であるとお考えくださいな。
それにしても、この瓶、シュッとしていてかっこいい。
スカイツリーにも似ているような、似てないような。
品質表示はこちら。
夏の赤鹿毛は20度でしたが、青鹿毛は25度。
QRコードがございました。
それではいただきましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
盃に鼻を近づけると、香ばしい香りをかすかに感じます。
けっこうなスースーピリピリ!
その次に、甘みをじんわりと感じます。
麦の風味はわかるものの、スーピリに隠れてしまっています。
苦みはなく、重さやクセ、焦げ臭さも感じません。
熟成感もないですね。
割ったほうがよかろうとは思うものの、
とりあえず、ロックでも試してみました。
香りが立ちます。とても香ばしい。
スースーピリピリで、しかもロックで出がちな苦みを感じます。
口当たりはトロリ。
含んでも香ばしさをはっきりと感じます。
水割り。
香りは生と同じ。
スーピリ引いて、麦の風味をしっかりと感じることができます。
麦の風味は香ばしさのみならず、穀物を加熱した際の(食パンのような)味を香りで感じます。
甘みもしっかりで、幅を感じます。
でも雑味ゼロ、重さやクセもなし。
最後は、ソーダ割りにしてみました。
ソーダのシュワシュワ感とともに、麦の香ばしさがよくわかります。
甘みは引き、口当たりはかなりさっぱり。
重さやクセはまったくなし。
麦の風味と香ばしさとがしっかりしていて、甘みも効いている、おいしい麦焼酎でした。
風味はしっかりなのに、雑味がまったくない。
常圧蒸留なのに、重い焦げ臭も感じない。
特に水割りで麦の風味を豊かに感じることができ、おいしくいただくことができました。
ソーダ割りは甘みは引くものの、香ばしさを感じることができました。
ロックも香りが立っておりましたが、やはりスーピリ苦が出てしまいました。
うまいね。
かなりうまいね。
麦焼酎では、のムし(のとのムギしょうちゅう)の次にうまいと思います。
その青鹿毛と合わせた今日のエサはこちら。
いつものキャベツとニンジンとで、
コールスロー。
今日は火を通さずに、塩を振って水けを絞ったもので作りました。
すりごまを入れたことで、香ばしく仕上がりました。
小松菜が安く、しかもおいしそうだったので入手。
先週末に入手した“アンチョビーナンプラー”で炒めてやろうという魂胆なのですが、
初めて使うので、味見。
けっこうしょっぱい!
小さじ2杯で十分でしょう。
小松菜のにんにくナンプラー卵炒め。
塩気ちょうどよい。
イワシのにおいをかすかに感じます。
うまみの深さが弱い。この点はしょっつるにはかなわないね。
ごちそうさまでした。
(※1)金羊社発行『焼酎楽園 Vol.34』p.18(2010.6 星雲社)
(※2)エイムック2089『焼酎の基本』p.087(2010.12 枻出版社)
(※3)萩尾俊章『泡盛の文化誌〈新装改訂版〉』p.54(2016.1 有限会社ボーダーインク)
この記事へのコメント
ma2ma2
夏炉冬扇
SUZURAN
さる1号
瓶買いしちゃいそう^^
ロコときどきキナコ
空き瓶もインテリアに使えそうです。
HOTCOOL
Bosss365
「柳田酒造飲み比べセット」ですが、お洒落なぱパッケージングです。販売中止もあるので、通販入手、何よりです。青鹿毛ですが「かなりうまいね。」の文字あり、残り4本も期待大ですね。アンチョビーナンプラーですが、パスタにも使えそうで、重宝しそう調味料です!?(=^・ェ・^=)
てんてん
ヨッシーパパ
skekhtehuacso
skekhtehuacso
skekhtehuacso
skekhtehuacso
瓶は翌日、リサイクルステーションへ行っていただきました。
skekhtehuacso
skekhtehuacso
群馬県産のアンチョビーナンプラーですが、入手したのは沖縄でした。
skekhtehuacso
書いていて、どちらだかわからなくなりました。
どっちも楽しいことはたしかですけれど。