製造者 株式会社宮の華
沖縄県宮古島市伊良部字仲地158-1
琉球泡盛
古酒
原材料名 米こうじ(国産米)
アルコール分 35度
内容量 100ml
(以上、ラベルより転記)
宮の華さんの泡盛は、昨日までに以下の物をいただいております。
〔泡盛〕3.宮の華 30度 100ml(2回目はこちら)
〔泡盛〕50.宮の華 宮古島まもる君 30度 100ml
〔泡盛〕51.豊見親 30度 100ml
今日いただくこの泡盛は、“寒露の渡り”だってさ。
“サシバがつないだ国産米の琉球泡盛”とありますね。
サシバってのは、義歯(差し歯)。
なわけあるかい!
(はいはい。)
サシバは、猛禽類に属する鳥のこと。
なんでもそのサシバ、越冬地である東南アジアへ向かうために、秋になると宮古島を中継地として飛来して来るんだってさ。
そのサシバの群れが飛来する様子を「寒露の渡り」と言うらしい。
そのサシバの繁殖地の一つに、栃木県芳賀郡市貝町があるのだとか。
それ故に、サシバの繁殖地と飛来地(中継地)という縁で、市貝町産の米を使って造ったのが、この「寒露の渡り」なのだそうですよ。
ですから、この「寒露の渡り」は、
国産米100%使用。
泡盛は通常、タイ米(インディカ米)を用いて製造されます。
しかし「一般的に泡盛に使用する米の主流がタイ米というだけで、タイ米ではなくても大丈夫です。国産米や、島米(しまごめ)と言われる沖縄県産米を使った泡盛も製造されています。」(※1)とあるとおり、国産米(ジャポニカ米)でも造ることができるのです。
タイ米を使う理由の一つに、麹を造りやすいことが挙げられます。
このことは、九州で焼酎を造る蔵元さんの多くが麹米にはタイ米を使用していることからもわかります。
ましてや、全ての米を麹にして仕込む泡盛では、タイ米の麹の造りやすさはきっと重宝されているのでしょう。
しかし昨今では、他の泡盛との差別化を図るべく、国産米や沖縄県産米、あるいは蔵元さんが蔵を置く場所で採れた地元産米を用いる例も散見されるようでした。
閑話休題。
そろそろいただいてみたいところなのですが、
この泡盛、アルコール度数が35度もあるんだってさ。
その度数を踏まえて、いただきます。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
上立ち香は、盃に鼻を近づけるとごくかすかに米の香りがするのみ。
含むとかなりのスース―ピリピリ!
そこに米の風味が厚みを伴って広がります。
黒麹の香ばしさはそれほど感じません。
むしろ甘みしっかり。
重さやクセはなし。
ただ、軽い苦みをちょっとだけ感じます。
残りは水割りで(泡盛:水=5:5)
スーピリがゼロにはならないものの少し引いて、和らぎます。
苦みがやや前に出て来て、鋭さを少し感じます。
それに米の風味が生よりもどっしりで、かつ甘みもしっかり。
しかも黒麹の香ばしさもはっきりしてきて、重厚感が出てまいりました。
それでもクセのようなものは感じません。
米の風味と甘みとがしっかりで、水割りにすることで重厚感の出る、おいしい泡盛でした。
これはまちがいなく水割りがおいしい!
生と水割りとで、風味が変わる面白い泡盛でした。
というか泡盛って、生やロックでいただくよりも、水割りにしたほうがおいしいような気がしてまいりましたよ。
これまでのけっして多くはない経験でも、水割りにすることで度数が下がって飲みやすくなるなるのみならず、逆に風味が豊かになるケースがございましたから。
そもそも泡盛ってのは、割って飲むことを狙って造られているのでしょうか?
奥が深すぎて、もっともっと飲んでもっともっと味わいを経験してみたいところ。
その収集のためにも、また沖縄へ行きたくなってしまいそうでございましたとさ。
(山形はもういいのかよ。)
(※1)ファンファーレ・ジャパン編集部編『泡盛マイスターの編集長と酒好きにすすめたい泡盛の香り』p.64(2018.8 有限会社ボーダーインク)
この記事へのコメント
ふるたによしひさ
tochi
泡盛ですが
最近飲んだことないです
美味しいですよね
ma2ma2
newton
リュカ
寒露の渡り、名前が良いなあ^^
ヨッシーパパ
初めての泡盛です。
ロコときどきキナコ
ネーミングにドラマがあって惹かれます☆彡
てんてん
kame
HOTCOOL
タンタン
言われてみれば当地ではどんな飲み方が主流なんでしょうか。気になります。
kou
何年か前に県外に住む方から泡盛が届いたんですが、電話しても連絡が付きませんでした。ところが数日後にその方の知り合いから自殺したと連絡が入り、すぐ電車に飛び乗ったことがありました。泡盛を見るといつも思い出すんですよ。
skekhtehuacso
ma2ma2さん
newtonさん
てんてんさん
kameさん
どうも。
skekhtehuacso
沖縄にまた行きたくなるくらいおいしいですね。
skekhtehuacso
でも散財だ散財だ!
skekhtehuacso
skekhtehuacso
でもそういえばオイラ、サシバって鳥を見たことがございませんでしたわ。
skekhtehuacso
「そんな奴おれへんやろ!」
(大木こだま・ひびきより)
skekhtehuacso
https://syupo.com/archives/32080
skekhtehuacso
大いに参考になります。
オイラも自殺する際は、妹に菊正宗を送ってからにしようかな。