【お酒】2300.信州舞姫 純米吟醸 アルミ缶

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製造者:株式会社舞姫
長野県諏訪市諏訪2-9-25

品目:日本酒
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
●精米歩合:59%
●アルコール分:15度
●内容量:180ml
(以上、缶の印刷事項より転記)




舞姫さんのお酒は、昨日までに以下の物をいただいております。
【お酒】1710.信州舞姫 300ml
【お酒】1846.翠露 純米吟醸原酒 アルミ缶
【お酒】2298.翠露 純米吟醸 アルミ缶
【お酒】2299.高尾の天狗 純米吟醸 アルミ缶

今日いただくこのお酒は、
“信州舞姫”
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その由来が書かれておりました。
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ただね、

この信州舞姫、
かつては信州が付かない“舞姫”だったのですよ。

Wikipedia情報だけで恐縮ですけれど、どうやらうっかり商標権を切らした隙に他社に商標登録されて、“舞姫”の商標をを単独で用いることができなくなっちゃったみたい。

それで商標に地名を付けて、“信州舞姫”と名乗るようになったみたいでした。
同じ商標でも、地名を付ければ別商標として扱うというのが、判例でございますから。

ただし、地名の表示を小さくして本体を強調するような表示はダメですけれどね。
(例えば信州舞姫”みたいなのはダメ。)

ちなみに、お酒の手印として有名なものに“〇〇正宗”マサムネ)ってのがありますね。
そしてその“〇〇正宗”の元祖は櫻正宗さんですけれど、その櫻正宗さんでさえ、“正宗”を単独で商標登録することができず、“櫻”の文字を先頭に付けて“櫻正宗”としているのですよ。
これは“正宗”自体は、“最上等酒”という意味であって、それを単独で商標として用いることができないという行政庁の判断が先例としてあるからなのです。
それ故に、櫻正宗、沖正宗、山形正宗、由利正宗、鮎正宗、澤正宗、甲子正宗、大黒正宗、山丹正宗、福正宗 、千鳥正宗、桂正宗、白隠正宗、ヤマサン正宗、薩州正宗、徳正宗、一〇正宗、キンシ正宗、オバステ正宗、菱正宗、道灌正宗、スキー正宗、岩木正宗、談山正宗、十一正宗、三光正宗、秀峰アルプス正宗、お福正宗、三朝正宗、武甲正宗、簸上正宗、鈴正宗、鳩正宗、伊勢正宗、分福正宗、丸眞正宗、鷹正宗などの商標がこの世に存在し得たのです。
そして正宗と云えば、なんといっても“菊正宗”がピカ一だと、あたしゃ勝手にそう思っております。

そうそう!
菊正宗と言えば、金盃菊・・・、(←国営外部サイトPDFファイルへ)
あ、この話はまだ、紹介したことがございませんでした。
それ故、いつか出会うであろうお酒のため、話のネタとしてとっておきましょう。


お待たせいたしました。
話が脱線しすぎたところで、信州舞姫をいただきます。
冷やしてのみならず、ぬる燗でもいけるのね。
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まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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上立ち香はなし。
しかし含むと、フルーティーな風味をフワリと感じます。
セメダイン香も少し感じます。

うまみはやや濃いめ。
米のうまみだけではなく、酒臭さ(ほめ言葉:以下同じ)もほんのりと感じます。
苦みはあるものの弱めで、かつ軽やかです。
キレはよいですね。

酸味はややはっきり。
すっぱさは弱めですが、鋭さを少し感じるのでよくわかります。
スーかすか、ピリなし。

甘みはややはっきり。
幅を感じ、かつ穏やかで、じんわりと感じます。


やや芳香のやや濃醇でちょい苦ちょいすっぱ旨やや甘口のおいしいお酒でした。

含むと香りを感じましたが、スッと消えていい感じでした。
うまみに酒臭さが追加されておりました。
それに苦みは軽やかで、重さを感じませんでした。
しかもキレがよく、しつこさを一切感じませんでした。
これらが翠露や高尾の天狗とのちがいでしょう。

これはおいしいね。
翠露や高尾の天狗よりも、オイラはこっちが好みでした。


次に、ぬる燗で試してみました。
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キレがより一層よくなって、スッと引きました。
苦みと酸味とが引いて、まろやかになりました。
甘みも引くね。
スーは、ちょいですがハッキリしてまいりました。
それでいてうまみは同じ、しっかりしておりました。

燗にすると、やや濃醇でちょいスースッキリ旨口のおいしお酒になりました。

燗のほうがキレがよく、角が消えてまろやかになり、飲みやすく感じました。
でもうまみはそのままで、けっして薄くはなりませんでした。

これ、燗のほうがいいね!
熟成酒ならばともかく、こういう吟醸酒もあるのですね。

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